改善したきっかけ
当社は、少人数制の結婚式場を経営しております。
営業スタッフは社外で活動する外勤社員がほとんどでした。しかし会社は紙のタイムカードにて勤怠管理を行なっていたため、いわゆる直行直帰が不可能な状況がありました。
定時は18時で、内勤社員は定時ピッタリに帰宅することができましたが、外勤社員はそうではありません。18時に出先での打ち合わせや商談を終了し、そこから一度会社に戻ってタイムカードをきる必要があったのです。
大体ですが18時30分頃に会社に戻り、カードの処理をしてはじめて帰宅することができます。このことから外勤社員の間でかなりの不満を感じていたことはいうまでもありません。
この外勤社員が抱える内勤社員との不平等感が大きな課題となっていました。外勤社員のモチベーションというものは会社全体の利益に直接の影響を持っているため、重大な問題として認識していました。
しかし会社がこれを積極的に改善する姿勢を見せなかったため、主に営業部の外勤社員を中心に管理職者に対して何度も改善を求めたところ、やっと重い腰を上げてもらえたという背景があります。
・外勤社員に対する勤怠管理が適切に行われていない
改善した方法
X’sion(クロッシオン)を導入した
X’sion(クロッシオン)
クラウドでつながる、業務効率化 申請承認業務をペーパーレス スムーズにひろがる社内コミュニケーション
https://www.xronos-inc.co.jp/products/xsion/index.html
スマートフォンからでも勤怠を行えるにした
タイムカードでの勤怠管理を改め、クラウドサービスによる勤怠管理に変化しました。具体的には「クロッシオン」というサービスを導入しました。
これにより出勤、退勤の報告が社員それぞれのスマートフォンから行えるようになりました。
外勤社員も内勤社員と同様に外からでも勤怠を行えるようになった
以前のように外勤社員が損をするようなことはなくなり、課題であった内勤社員との不平等感を払拭し、外勤社員のモチベーションの低下を防ぐことに成功しました。
外勤社員の効率が上がった
小さなことかもしれませんが、定時に上がることが可能だというだけで、時間内に自分の仕事を終わらせようという心理が働き外勤社員たちの効率が上がっているのが目に見えてわかりました。
特に大きいのは直行直帰ができるようになったことです。限られた時間を有意義に使う意味でもこれはとても重要な変化だったように感じています。
社員全体で情報を共有出来るようになった
また、グループウェアサービスというものにより日報やスケジュールを社員間で共有することができるようになり、社内全体の仕事のやりやすさが向上していました。
評価
適切な改善ができ、課題は解決することができた
今後の目標
操作に慣れていない社員でも行いやすい方法を検討する
まずは社員のモチベーションの向上です。特に外勤社員にとっては目に見える改革がありましたし、その他社員も会社が労働環境改善のために動いたという事実は明らかだったため、会社に対する信用だったり愛着のようなものを多少なりとも実感したはずです。
新たな課題としてはスマートフォンの操作に慣れていない年配の社員からはやや否定的な声もあったことです。彼らはできるだけアナログなやりとりを望んでおり、スマートフォンの操作ミスによる勤怠や有休の申請ミスなども多々ありました。