改善したきっかけ
当社は、半導体関係の企業です。
データを入力して後工程でそのデータを使って作業する工程があるのだが、データの入力ミスが多発しています。
結果ミスや納期遅延などの懸念があります。
データの入力は装置で検出されたデータを手入力しており、見間違えやタイプミスなどが発生し、手入力の場合はデータを検出している最中はずっと装置の前で確認をしていなければならないため各工程の中でも特にボトルネックとなる工程でもあります。
当然ミスが多い工程で時間も掛かる工程であったので上司からも是正の指示を受けており、現場からも不満の声が多数あります。
更には、製造業ということで装置を複数代並べての作業であるため、同じ工程が3工程あり、他にも似たような作業を行う工程が4工程もありその全てで同じような問題が発生しています。
・データの入力ミスが多発している
改善した方法
バーコードリーダーを導入し、ExcelのVBAの機能を利用した
Excel VBAとは
Visual Basic for Applications (VBA) for Office を使用すると、これらの作業を実行し、さらにそれ以上のことを実現できます。VBA for Office は、単純でありながら強力なプログラミング言語であり、Office アプリケーションを拡張するために使用できます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/office/vba/api/overview/excel
生産効率が30%程度向上した
Excelのマクロに詳しい人間に相談してマクロを組んでもらった。改善前はデータを目で確認して入力する作業であったが、改善後は製品を装置に掛けてデータの検出が終わるまで放置し、暫くしてデータの検出が終わる頃にまた戻ってきてマクロを実行する。
そうすることで自動的にCSVファイルに変換され、変換されたデータから必要なデータだけを抜き取り、次工程に渡すExcelデータのセルに自動でデータが飛ばせ、保存までも自動で指定の場所に行われるようになった。
次工程ではバーコードを読み込むだけで開きたいデータを探してきて自動で開きそのまま作業をするだけとなり、今までのタイプミスなどは無くなり、生産効率も約30%程度向上した。
評価
適切な改善ができ、課題は解決することができた
今後の目標
不良の改善などを行っていく
今回の改善は半年くらい掛かったがかなり満足しており特に問題はない。強いて言えば楽な作業に慣れたこともあり、現在もマクロのブラッシュアップをしているため、マクロ作成の協力者の方に負担をかけている点。
今後は全工程の進捗状況をもっと良く観察よく観察できるようにブラッシュアップをしており、さらにそこから不良データなどをCSVファイルに落とすなど出来る様にし不良の改善などにも役立てるよう実施中。
その他、まだマクロ化出来ていない細かい作業についてもオールマクロ化を検討中。