改善したきっかけ
当社は、親会社である鉄鋼商社からの事務処理受託会社です。
鉄鋼商社の機能の1つとして、お客様目線での丁寧な個別対応が必要です。
取引先各会社ごと、同じ事務処理でも形式が異なり、担当社にしか分からない煩雑な事務処理が多々あります。
具体的な問題点としては下記4つがあげられます。
- 担当者がいないと、その業務を処理出来ない(フォロー体制の不備)
- 人員の異動や退職に対応することが困難
- 残業時間が多い
- 有給取得率の低さ
これらの問題点解決のため、業務効率化、働き方改革への取り組みとして、業務改善に取り組むことになったと聞いています。
親会社である鉄鋼商社の取り組みにともない、弊社でも業務改善に注力しすることになりました。
・人材管理を効率よく行えるよう適切な仕組み・制度を構築したい
改善した方法
DX-SuiteとUiPathを導入した
DX-Suiteとは
DX Suite は市場シェアNo.1のAI-OCRです。これまで手入力で行なっていた帳票のデジタル化をスムーズに行い、企業の課題を解決につなげます。
https://dx-suite.com/
UiPathとは
UiPathの最先端の自動化プラットフォームで職場を刷新し、Fully Automated Enterprise™ (完全に自動化した企業) を実現する方法をご確認ください。
https://www.uipath.com/ja
受注業務として、特に量が多く、定型的なルーチン業務が多かったことにより、結果として飛躍的に改善を進めることが可能となりました。
ほぼ完全に自動化を行うことが出来たため、手入力作業がほとんどなくなった
■導入の手順 ・RPAツール(Uipath)導入
- 東京と大阪合同プロジェクトとして、RPA推進チーム結成
- RPA推進メンバーは、ロボット作成要領を学習
- 全社的取り組みとして、ECRSの考えにより業務整理、洗い出し → ロボット化案件の選定
- 順次、RPAチームによりロボット作成
- 作成後は、利用範囲拡大(他の取引先、他部署にも利用出来ないか)
■導入前後の変化 ・変更前 紙ベースの書類を見て、社内システムへ手入力
- 変更後 紙ベースの書類を見て、ロボット読み取りのExcelへ入力
※入力項目数が同じでも、社内システムへ画面遷移しながら入力するのと、Excelへ入力するのでは、時間が短縮されていた
その後、紙ベースの書類:取引先データもらえるよう働きかけ Excelデーター入手可能になったものは、データーを貼付けるだけで、ロボット読み取りのExcelへ変換出来るよう貼付けフォーマットを作成
さらにその後、データを入手できないものに対しては、AI-OCRの読み取りにより、データ-入手
今ではほとんど手入力することがなくなりました。
評価
適切な改善ができ、課題は解決することができた
今後の目標
今後、自身が出来る仕事を作っておく
業務改善開始より、ほぼ5年で業務負荷はほぼ半分ほど。時間短縮やミスの発生が減るなど、目に見える効果だけでなく、繁忙期に間に合わないかもしれないという心理的プレッシャーから解放されました。
仕事が楽になったのは嬉しいのですが、社会現象として言われているように、「事務職の仕事はロボットに代替えされ、事務員は不要となる」 身をもって実感しています。
コロナ禍の今、在宅勤務が多いですが、以前のように毎日出社するようになったとしたら、時間を持て余してしまいそうです。