改善したきっかけ
当院は、地域の2次救急医療を担う急性期総合病院です。
病院の電子カルテ内にはリハビリテーションに特化した部門システムではなく、独自の医療管理システムが搭載されています。
患者情報や処方内容、点数管理など最低限の機能は入っていますが、患者情報や処方内容の統計的数値や入退院における生活レベルの比較など、リハビリテーションを行った実績を表す質や量の数量化は行うことができません。
そのため、リハビリテーションの実績欄は客観的データがなく、院長や看護部長を交えた人事に関する会議ではどうしてもリハビリテーション科の評価が上がらない日々が続いています。
給与の向上やスタッフ増員などの依頼もかなわず、リハビリスタッフもただただその日のリハビリをこなすだけにとどまっています。
・リハビリテーションを行った実績を表す詳細なデータが残っていないため、自科の評価が上がらない
改善した方法
FileMakerを導入した
FileMakerとは
FileMaker Pro は、プロコードの機能を備えたローコードツールです。そのため、開発者でなくても App を作成できます。Claris があらゆる要望に対応します。問題解決者は誰でも、FileMaker Pro を使って次のことができます。
https://www.claris.com/ja/filemaker/pro/
簡単に自分たちが入力しやすいソフトを作ることが出来、統計データも出せるようになった
上述の通り、患者情報や処方内容の統計的数値や入退院における生活レベルの比較をおこなうため、部門システムの導入を提案しましたが、金銭が別に必要となることを理由に却下されました。
そこで既存のアプリケーションでこんなソフトを作れば代用できるのではと考えました。
具体的なツールとしてファイルメーカーを使用しました。理由はレイアウトが簡単に変更できるため、電子カルテに入っている部門システムのレイアウトに沿って作成することで私以外の事務補助者が入力しやすいソフトを作ることができること、csv出力することで統計データが簡単に出すことができるなどです。
ファイルメーカーは自宅のパソコンにも入っているので自宅に帰って作成することも可能でした。
評価
適切な改善だったが、一部解決しなかった
今後の目標
診療報酬改定に合わせた修正を続ける
ファイルメーカーで部門システムを作成したことで日々の処方箋管理や入力作業を事務補助の方に任せることができ、自分はcsv出力をして統計的データを作成することができるようになりました。
結果院長や看護部長に対してリハビリテーションの客観的データを提出することができ、人員増員に働きかけることができました。
今後の課題として私以外ソフト作成や修正することができないため診療報酬改定に合わせた修正を続ける必要があります。